100周年祝賀会開催
「慶應義塾大学歌舞伎研究会」は本年、100周年を迎えました。
100年の歴史を築いてこられましたのは、「自我作古」の福沢諭吉先生の精神を体現した先人はもとより、当会の発展に尽力くださり、携わってくださった全ての関係各位の皆様の賜物と深く感謝御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
100周年を寿ぐ集いとして祝賀会が2025年11月15日に歌舞伎座にほど近い時事通信ビル13階で催されました。
現役学生を含め参加者60名余、共に三田で学んだ歌舞伎俳優の中村鴈治郎丈・市川右團次丈・市川青虎丈が御来賓として出席頂き晴天にも恵まれる中、西川鯉副会長の開会宣言により開宴。

慶應義塾大学伊藤公平塾長による祝辞を犬丸治会長が代読で披露し中村鴈治郎丈に御来賓挨拶を賜り、丹羽敬忠会員による乾杯の発声、茂木優子監事の司会で進行。
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会場には松竹衣裳株式会社の協力により『三番叟』、『京鹿子娘道成寺』の衣裳と小道具をはじめ、三田祭公演のパンフレット、実演の際の写真、「まねき」、「版画絵」など、会所縁の品や会員の近況報告に関する展示などもあり、歓談が続きました。参加型の企画として催されたプレゼント抽選会では、御来賓の方々にも御協力を頂き、サイン入りの色紙をはじめとする様々な景品も用意され、当選された方々の一言コメントでは研究会の歴史を感じつつ大いに盛り上がりました。


そして、犬丸会長が聞き手の来賓の方々との鼎談では、大ヒット映画「国宝」の秘話や塾出身の二世市川猿翁丈とのエピソードなど普段聞くことが出来ない興味深い話も数々聞け参加者は聞き入っていました。当日、参加者には戦前に刊行された会報「浅黄幕」【研究誌】「三田歌舞伎研究」を記念に復刻し配布されました。(現在、復刻版の特別誌は、木挽堂書店にてお取り扱いがございます。)


鼎談の流れから、会からのサプライズとなる提案で御来賓の御三方に当会の名誉会員になって頂くことが満場一致で決定。小林栄治副会長から御挨拶があり、結びは古屋信一郎事務局長のお手本による「カブケン手締め」を市川右團次丈の御発声で行い「めでてぇな~」と祝賀会は大団円を迎え、華々しく次の100年への幕開けとなりました。



